目次
- 1. はじめに：LPってなんだろう？
- 2. 本の紹介：『ブレークスルー・アドバタイジング』とは？
- 3. 意識の5段階と広告の設計
- 4. LPに応用するステップ構成
- 5. 具体例：この順番でページを作ってみよう
- 6. まとめ：読者の心に合わせてページを組み立てる
1. はじめに：LPってなんだろう？
LPとは「ランディングページ」のことです。
インターネットで何かを調べていたときに、商品やサービスを紹介する長いページを見たことはありませんか？それがLPです。
LPは、ただの紹介ページではありません。ただ説明するのではなく、「見た人に行動してもらうこと」を目的に作られています。
たとえば、あるLPでは、肌荒れに悩んでいる人に向けて「この化粧水を使うと肌が落ちつきます」と伝えます。でもそれだけでなく、「どれだけ安全なのか」「ほかの人の体験はどうだったか」「今買うとお得なのか」など、買いたくなる気持ちをうまく引き出すように工夫されています。
では、その「買いたくなる気持ち」をどうやって作っていくのか？そこに深く迫ったのが『ブレークスルー・アドバタイジング』という本です。
2. 本の紹介：『ブレークスルー・アドバタイジング』とは？
この本は、ユージン・シュワルツというアメリカの広告マンが書いた、マーケティングの名著です。
広告を仕事にしている人たちのあいだでは、今でもバイブルのように読まれています。
この本では、商品を売るために大切な「人の心の状態」を段階ごとに分けて、それぞれに合わせた広告の作り方を教えてくれます。
特にLP（ランディングページ）を作る人にとっては、この「心の状態の段階」を理解することがとても役立ちます。
3. 意識の5段階と広告の設計
『ブレークスルー・アドバタイジング』では、人の「購買意欲（こうばいいよく）」には次のような5つの段階があると書かれています。
- 完全に知っていて、買う気もある人
- 知っているけど、まだ必要とは思っていない人
- 商品は知らないけど、悩みはある人
- 自分の悩みにすら気づいていない人
- まったく興味のない人
この5つの意識段階に応じて、LPの内容や順番を変える必要があります。
たとえば、1番目の人には「申し込みフォーム」や「価格」をすぐ見せることが大事です。一方で、4番目の人には、まず問題に気づいてもらうところから始めなければなりません。
このように、「誰に向けて書くか」をはっきりさせて、それに合ったページ構成をすることが重要です。
4. LPに応用するステップ構成
それでは、5つの意識段階をもとに、実際のLPの構成をどう作ればよいか、順番に見ていきましょう。
ステップ1：キャッチコピー
最初に出てくるのがキャッチコピーです。ここでは、「読んでみようかな」と思わせる一言が必要です。たとえば、「あなたの肌が、たった3日で変わる理由」など。
この一文で読者の注意をひくことが、LP成功の第一歩です。
ステップ2：共感と問題提起
次に、読者の悩みに共感します。
「朝起きたとき、肌がカサカサしていませんか？」
「マスクを外すのが怖いと思ったことはありませんか？」
このように問いかけることで、読者は「それ、私のことかも」と思い、続きを読んでくれるようになります。
ステップ3：問題の放置リスク
ただ悩みに共感するだけでは足りません。
その悩みを放っておくと、どうなってしまうかを伝えることで、「今すぐ解決したい」という気持ちを引き出します。
「肌の乾燥をそのままにしておくと、シワが増えるだけでなく、炎症にもつながるかもしれません」
このような表現が効果的です。
ステップ4：解決策の提示
ここで初めて、商品やサービスを紹介します。
「私たちの開発した美容液は、医師と共同開発し、100人以上のモニターで効果を確認しています」
ただの紹介ではなく、「どんな工夫がされているか」「なぜそれが効くのか」を具体的に説明します。
ステップ5：証拠・実績
人は証拠があると安心します。
「実際に使った人の声」や「専門家の推薦」、「科学的なデータ」などを掲載しましょう。
「〇〇さん（30代女性）：使い始めて1週間で肌の調子が明らかに変わりました！」
ステップ6：オファーとCTA（行動の呼びかけ）
最後に、「今なら○○円割引」「送料無料」などのお得な条件と共に、購入ボタンや問い合わせフォームを設置します。
ここがLPのゴール地点です。
5. 具体例：この順番でページを作ってみよう
- キャッチコピー：「あなたの悩みを3日で解決する驚きの方法」
- 共感と問題提起：「最近、疲れて見えると言われませんか？」
- 問題の放置リスク：「放置すると老化が進みます」
- 解決策の提示：「当社の化粧品は特許技術を使っています」
- 証拠・実績：「多くのユーザーが満足しています」
- オファーとCTA：「今すぐ購入して送料無料！」
6. まとめ：読者の心に合わせてページを組み立てる
『ブレークスルー・アドバタイジング』の考え方をLPに応用すると、読者の今の心の段階に合わせて内容を段階的に見せることが大切だとわかります。
いきなり「買ってください」ではなく、問題を認識してもらい、解決策を提示し、証拠を示し、最後に行動を促す構造です。
このようなLP設計を意識すると、成約率が上がりやすくなります。
